シャーロック・ホームズの生みの親! サー・アーサー・コナン・ドイルと交霊術 後編 | 占いブッフェ

前回は、シャーロック・ホームズ生みの親である小説家「サー・アーサー・コナン・ドイル」と彼が盲信した交霊術をはじめとした心霊主義との関わりについて紹介しました。




シャーロック・ホームズ生みの親! サー・アーサー・コナン・ドイルと交霊術 前編

今回は、その交霊術に焦点を当てて、有名な交霊術の方法や、交霊術が流行った時代背景などを紹介しています。

交霊術とは? その方法

交霊術とは、特定の手順を踏むことで礼を呼び出し、交流・交信する手段のことを指します。

19世紀に欧米で流行ったもので、前編で名前が挙がった、ドイルがハマったとされているテーブル・ターニングも交霊術のひとつです。




ターン・テーブル

テーブル・ターニングは、何人かでテーブルを囲み、手を乗せて霊を待ちます。

すると、霊がテーブルを移動したり、傾けたりするのです。

参加者が例に呼びかけると、霊はそれに応じます。テーブルが動けばYes、動かなければNoです。

こっくりさん

日本で有名な交霊術と言えば、何と言ってもこっくりさんです。誰しもが、名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?

テーブル・ターニングは、こっくりさんの元となった交霊術とされています。

こっくりさんのやり方は、伝えられた経緯や地域によって様々ですが、今回は最も一般的であると思われる方法を紹介します。

ただし、手順を間違えると大変なことになるかもしれないので、十分に注意して、真剣に取り組むことをオススメします。




こっくりさんで気を付けること!!

最も気を付けるべき注意点として、絶対に途中でやめてはいけません。

何があっても、はじめた以上は正しい手順で終わらせましょう。

また、1人で行うことや、ふざけ半分で行うこともNGです。

こっくりさんのやり方

まずは、テーブルの上に紙を横向きに置き、上部真ん中に鳥居を書きます。鳥居の両端には、それぞれ「はい」と「いいえ」を書き、それらの下に「あ」~「ん」の五十音表と、0~9の漢数字を書きます。

次に、鳥居に十円玉を置いて、参加者全員が人差し指を十円玉に乗せます。この指は、途中で何があっても離してはいけません。指を乗せたら、参加者全員で「こっくりさん、こっくりさん、おいでください」と唱えます。

交霊が成功していれば、参加者からの問いかけに、十円玉の移動で応えてくれます。ひとつ質問が終わるごとに、「鳥居の位置までお戻りください」と唱え、戻ったら次の質問を行います。

こっくりさんを修了する際も同様に、戻ってほしいと唱え、「はい」→「鳥居」と移動したのを確認する必要があります。鳥居まで戻ったら、こっくりさんにお礼を述べ、十円玉から指を離します。




ウィジャボード

こっくりさんに似たテーブル・ターニングを起源に持つ交霊術に、ウィジャボードというものもあります。

西洋版のこっくりさんで、米国特許も取得されている娯楽です。

元々は、2択しか取れないテーブル・ターニングを発展させる目的で開発されたものでした。

交霊術が流行った時代背景

様々な形態を持つ交霊術ですが、どのような経緯で流行し、日本にまで伝わったのでしょうか?

日本で起源をさかのぼれば、卑弥呼の時代から交霊術らしいものがあります。

今回紹介している交霊術は、心霊主義(スピリチュアリズム)と関係の深いもので、19世紀半ばにアメリカで発祥しました。

当時は「交霊会」や「降霊会」と呼ばれ、数名でテーブルを囲んで霊を呼んでいました。

霊媒師が仲介となることも多く、人間に例を宿す様は、たびたび宗教活動におけるパフォーマンスとしても扱われることがあったようです。

ドイルの生きた地であるイギリスは、アメリカから伝わった心霊主義が最も盛んな国のひとつでした。

当時ドイルは、イギリスでも有数の知識人が集まる「心霊現象研究協会」に参加していました。




このように、心霊や交霊術は、科学との関わりによって広く知られ、発展してきました。

科学とオカルトは対照的なものであると考えられることが多いため、これは意外な情報なのではないでしょうか?

日本では、1923年に設立された「心霊科学研究会」が、欧米の心霊主義と本格的に向き合った最初の団体です。

昭和には一般に広く浸透しており、前述したこっくりさんで遊ぶ子供たちも居ました。

交霊術をめぐる事件

人の心を支配する交霊術による事件は世界各地で起こります。

話題性やインパクトがある交霊術は、好奇心に導かれた多くの一般人の間でもブームになり、大規模になっていくのです。

事の始まりは、つのだじろう氏によるホラー漫画『うしろの百太郎―心霊恐怖レポート』でした。漫画のエピソードのひとつ「こっくり殺人事件」に登場した交霊術であるこっくりさんは、全国の子供たちに大ブームを巻き起こします。

休み時間や放課後に、子供たちはこっくりさんで遊ぶようになりました。

それだけならまだよかったのですが、こっくりさんの最中に失神したり、パニックに陥ったりする子供が全国各地で多発したのです。




それを取り上げたテレビ番組を見た子供たちが興味を持ち、話題も事件もどんどん広がっていきます。最終的に、「こっくりさん禁止令」が教育委員会から発令され、こっくりさんのあらゆる情報ソースが閲覧禁止になりました。

現代の交霊術

現代の交霊術は、様々な形で進化しています。前述したように、心霊は科学と共に発展してます。

交霊術は、科学の発展の象徴であり多くの現代人にとって必要不可欠なアイテムであるスマートフォンでも行うことができます。

つまり、交霊術ができるアプリがあると言うことです!




こっくりさんオンラインというアプリでは、アプリを通してオンラインでこっくりさんを行うことができます。普通のこっくりさんと同じように、盤上に必要な要素が並んでおり、画面上に指を置いて十円玉の動きが再現されます。

しかし、古くから存在する霊がスマホを上手に操作できるかは疑問が残ることろです。比較的若い霊であれば、何とかなるのかもしれません。

海外製のアプリですが、他にも交霊できるアプリはいくつか存在するようです。あくまで自己責任ですが、気になる方は試してみると興味深い体験に出会えるかもしれません。

まとめ

前編では、シャーロック・ホームズ生みの親である小説家「サー・アーサー・コナン・ドイル」と彼が盲信した交霊術をはじめとした心霊主義との関わりについて紹介しました。

後編では、有名な交霊術の方法や、交霊術が流行った時代背景な、現代での交霊術について紹介しました。

気になる交霊術は見つかりましたでしょうか?




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