蠍座が生まれ持つ価値観と人生の目的を知ることが自分を知る最初の一歩。そこから蠍座がしてはいけないこともぜひ知っておきましょう。蠍座が生きやすくなるヒントを満載しています。
目次
蠍座の価値観
蠍座が大切にしていることは、主観、精神力、情愛、です。
主観的価値
主観的価値とはいっても本人はこれらを意識することはほとんどありません。
なぜなら、蠍座の意識は精神、肉体、霊性すべてと「融合」して溶け合っているので、自分の意識をそこから切り離して考えることなどできないからです。
蠍座の場合は、これいった一定の価値観を持たないことが特徴といえるかもしれません。
社会的なルールは守りますが、それ以外の世の常識などはまったくないかように自分だけの独自の価値を見出そうとします。
こうあるべきというカタチにとらわれず、精神性をベースに絶対的価値を探し出そうと求めていきます。
蠍座の価値観は、自分だけの世界を求め、それを力として取り入れるプロセスにあると言ってもいいかもしれません。
精神力
なにかを成し遂げようとするとき、蠍座はとてつもない精神力を発揮します。
まるで別の次元からエネルギーを汲み上げているかのような無尽蔵な力は周囲を圧倒するものがあります。
実際、「精神力」において蠍座にかなう人たちはいないでしょう。
人に頼らず、自分の心的エネルギーを使って努力をつづける姿はまっすぐで真摯なもの。
努力を重ねることによって、多くの物事を成し遂げていきます。
情愛
生まれつき深い愛情をもっている蠍座は、好ましく感じるものに対して、常に大なり小なりの「情」を感じています。
もちろん人に対してもそうですが、それが動植物でも、自然でも、日常の物事にさえも、そこにはいつも愛があるのです。
それが強くなりすぎると執着に変わることもありますが、それは「心」を大切するからこそだといえるでしょう。
心をベースに世界を深く感じ取ることができる蠍座は、人生の深みを知っている人たちなのです。
蠍座の人生の目的/方向性
生まれ変わりつづける
蠍座の人生の目的は、自分だけの絶対的価値を見出して、その対象と自分自身を「融合させること」です。
これは決して表面的なものではなく、身も心もスピリチュアリティさえも溶け合うようなディープなものだといえます。
それは、自分がなりたい理想の姿かもしれませんし、愛する人との心のつながりかもしれません。
対象となるエネルギーを自分の一部として取り込み、新しい自分に生まれ変わっていきたいと感じているのです。
ただ表面的に何かとくっつくのではなく、対象物を自分の内部に吸収し、新たな生きるエネルギーに転換していくわけです。
これだけ聞くと、蠍座はなんだかこわい星座に思えるかもしれません。
ですが、蠍座はこれらのことを無意識のうちに、そんなこと何も考えもしなかったかのように自然に行っているのです。
蠍座は、心の奥に強い心的欲求をもっていて、それを実現させるために持てる力をすべて注ぎます。
理想を実現させるということは、そこで生まれ変わるということを意味していており、蠍座独自の成長のありかただといえるでしょう。
蠍座を象徴的に表す言葉に「死と再生」というのがあります。
この「死」というのは実際に死ぬことではなく精神的な終結を意味しています。
あちら側の世界につながるような精神的な「死」を迎えることによって、新しい自分を再生させるのです。
ですから、蠍座が求めているものは、じつは目に見えないものだといえるかもしれません。
たとえ富や成功を求めているように見えても、じつは、新しい自分に出会えることを期待しているのです。
愛のむすびつき
愛情深い蠍座は、心のつながりがなによりも必要。
そのためひとりで生きていくことはまずできません。
蠍座が孤独に真の幸せを見出すことはないでしょう。
自分が生まれ変わるためにも、人生の意味を見出すためにも、愛する人の存在は蠍座には不可欠です。
運命的な真実の愛を求めつづけるというのも蠍座の人生の目的のひとつなのです。
蠍座がしてはいけないこと
モノやお金で心を埋める
情に厚く心から人を愛することができる蠍座は、もしかしたら数少ない本当の「愛」というものを知っている人かもしれません。
そんな蠍座がやってはいけないことは、自分の気持ちを無視してまで物質に執着しすぎることです。
人やモノに執着しやすいといわれる蠍座ですが、ただ自分の欲望を満たすためだけに、自己満足で物質を求めてしまうと、その先にはかならず破滅がまっています。
モノであっても人であっても、その対象に愛着を感じているのであればよいのですが、愛に絶望してしまった蠍座がその代償としてモノに依存してしまうと、すぐに虚しさに襲われて、虚無感が広がることになるでしょう。
どんなに美しいものを手に入れることができたとしても、愛情もなく、ただ純粋にそのモノの価値を愛でるという感覚は蠍座にはあまりありません。
本当の愛をあきらめる
お金持ちになりたいのも、物質に執着するのも、すべてはその先には愛があるから、それを誰かと共有できるから、もしくは愛を求めているからです。
ですから、愛することをあきらめモノを所有することで自分の心を慰めようとしても、それは悲しい代償行為であり、悪循環のはじまりにすぎません。
それでもモノやお金に執着しつづけるなら、蠍座は自分らしさを見失い、歪んだ快楽のなかで生きたまま亡骸となるでしょう。
どんなに心が傷ついて、もう二度と立ち直れないと感じたとしても、人を愛することを決してあきらめないでください。
蠍座は苦しい恋も、悲しい別れも、その全てを自分の力に変える力を持っているのですから。
「私はまったく傷ついてない。ただ単純にモノ(お金)がほしいだけ」もしそう感じるなら心が硬直してしまっているかもしれません。