天秤座が生まれ持つ価値観と人生の目的を知ることが自分を知る最初の一歩。そこから天秤座がしてはいけないこともぜひ知っておきましょう。天秤座が生きやすくなるヒントを満載しています。
目次
天秤座の価値観
天秤座が大切にしていることは、客観性、バランス、美意識です。
客観性
天秤座は理性の星だといわれますが、単に知識を集めるだけでなく得た情報を客観的に精査しその本質を知ろうとします。
その場合、価値基準は自分の内側ではなく外側に置かれます。
一切の主観を排除して、誰から見ても価値があるものでなくてはならないからです。
また物事の価値を評価するときには、一つのものだけに注目することはなく常に相対的に考えていくでしょう。
この世の中にあるものの真の価値を見出していこうとする天秤座は、常に客観的な視点をもって物事をみつめているのです。
冷静に見極めていくことで、だれもが納得するような洗練された価値を見つけていきたいと願っているのです。
バランス
無意識のうちに天秤座が感じているのはいつも「公平」でありたということです。
公平であるためにはあらゆるものを比較して正しく評価する必要がありますし、答えを出すには絶妙なバランス感覚が必要になってくるでしょう。
天秤座は人に対しても、物事に対しても、バランスの良い状態であることを良しとします。
なにかが突出していてはなりませんし、欠けていてもいけません。
人と接するときも物事を評価するときでも、主観を持たずにいることで価値観が偏らないようにしているといえるでしょう。
バランスが取れた状態というのは遺伝子レベルで組み込まれた普遍的な美しさを感じさせるものなのかもしれません。
天秤座はそこに心の平穏を感じているのです。
美意識
客観的な評価を繰り返していくうちに天秤座は少しずつ感性を洗練させていき、誰が見ても美しいと感じるような「美」に気づいていきます。
そしていつしかその感覚は意識の軸となり、次第にその人そのものを形作る美意識として発達していくでしょう。
洗練された本物の美を知る人は、それを無視できるはずもありません。
天秤座は、その人なりの美意識を強く持っている人が多く、さらにそれを生き方そのものに反映していこうとします。
「美」というのは自分の外側にあるものではなく自分の内側にあるものもしくは生き方そのものなのです。
天秤座にとっての美意識というのは空気のように自然なものなのかもしれません。
天秤座の人生の目的/方向性
他者と向き合う
12星座の流れにおいて誕生した魂は牡羊座から獅子座の段階へと向け、自分を知覚し、世界を学び、個性を確立してきました。
ひとつ前の乙女座の段階では、世の中のルールや生きていくための実力やスキルを身に着けましたが、天秤座では、社会の多様な関係性の中で、自分らしさをどう構築していくかに意識が向けられます。
それまでは主に個人としての資質を伸ばすことが目的でしたが、天秤座ではようやく他者との関係性の中で人生を考え始めるのです。
他者と向き合うことによって様々な可能性を探るとともに、そこで新たに生まれる何かを見つけだそうとするのです。
調和のある人生を送る
天秤座は、個人主義を捨てて社交性を発達させ、他者との調和をはかろうと試みる段階です。
宇宙がそうであるように、真の美しさというのは天文学的な確率で成り立つ絶妙なバランスによって成り立っているのかもしれません。
ものごとの真の価値を見極めながら、美しく調和のとれた人生を送ることが天秤座の望みであり人生の目的でもあります。
他者と良好な関係を保ちつつ自分らしいスタイルを作り上げていけることは、天秤座にとって生きる喜びとなるでしょう。
もちろん経済的余裕や健康なども欠かせません。
理性と感性をフルに働かせて、自分とそれをとりまく存在すべての調和を図りながら生きていくことが天秤座の願いなのです。
美を追求する
ここでいう「美」というのはかならずしも芸術的なものであるとは限りません。
肉体を美しく保とうとする場合もありますし、ファッションや洗練された生活スタイルだったり、物事の整合性である場合もあります。
もちろん芸術を愛でる心もありますが、それらを客観的に評価するばかりでなく美しさや感性を自分に取り入れたいと感じるでしょう。
天秤座の場合は、美しいものを見てただ喜ぶだけでなく、その美しさを客観的に評価しようとする試みがなされるのです。
「黄金比」という美の基準ががありますが、これは誰が見ても美しいと感じる究極の美のバランスだといえます。
天秤座はこの「黄金のバランス」を人生に追求していきたいのです。
天秤座がしてはいけないこと
衝動的な行為
衝動的な行為どんなことをしていてもどこか優雅さがただよう天秤座は、心を穏やかに保つことでその状態を保っているといえるでしょう。
自然にかもしだされるそのエレガンスは、無意識のうちに計算される理性的感覚から生まれているものです。
天秤座が大切にしている心の均衡はおだやかな性質と思慮深さからきているものですから、もしなにかの拍子に衝動的な行動をとったなら全てのバランスが崩れてしまうかもしません。
それは破壊的な結果をもたらす可能性があるだけでなく、精神的にもダメージを与えさらには生活全体に影響してしまうおそれもあります。
天秤座は一度大きくバランスを崩すと元に戻すのに時間がかかってしまうので、衝動的な行動の影響は長びいてしまうかもしれません。
好戦的な態度
マイルドな性質を持つ天秤座は、どんなときも協調性をもって人と関わっていきたいと考えます。
しかし人によっては、イライラしたり精神的に不安定になると、ふいに好戦的な態度にでてしまうことがあるようです。
売られたケンカでも買わないほど平和主義の天秤座ですが、感情を理性で抑えられなくなると急に爆発してしまうのです。
これは友人や同僚など知り合いには決して見せない側面で、二度と会うこともないような赤の他人に対して起こりえることです。
いつも平和主義である必要はありませんが、好戦的な態度をとってばかりいると、その強い感覚が自分に戻ってきてしまい、強いストレスとなって自分自身を攻撃することになるかもしれません。
ストレートすぎる表現
言葉の美しさも大切にする天秤座は、話す口調がとてもマイルドな人がよく見られます。
相手に不快感をあたえることのないその話し方は良好な人間関係を築いていく上で役立っていることでしょう。
しかし天秤座は基本的に理性の星ですから、じつは議論なども嫌いではありません。
ふだんは穏やかに理路整然と話すことができますが、話が白熱してくるとついストレートで強い物言いになってしまうかもしれません。
普段からそういう性格の人だと思われていれば問題ありませんが、天秤座は「普段はあんなにマイルドな人なのに本当は厳しい人なんだ」と思われてしまいがち。
八方美人で裏表のある人だと疑われやすいところがあるので、ストレートに発した言葉一つでさらに勘違いされてしまいかねません。