牡牛座の心の強さ
安定感を忘れない
自分の生活が危険にさらされるような要素を牡牛座は極力排除しようとします。
これらは無意識に行われるので本人はわからないことが多いですが、何かの選択肢があったとするなら、多くの場面で牡牛座は安全パイを選ぶことでしょう。
人生の全てを賭けてまで何かを成し遂げようということは牡牛座にはまれなことです。
それはまるで、心の安定がなければ人生を楽しむことも、なにかを成し遂げることもできないと悟っているかのよう。
実際、ストレス要因でいっぱいな現代社会においては、心が安定しているということは、たいへん強い防衛手段といえるでしょう。
精神を安定させるための努力がいらない分、持てる力をすべて自分のために使うことができます。
万が一、牡牛座の心が不安定になってしまったなら、それは、かなりの負荷が心と身体にかかっているという証拠で深刻なダメージとなりえます。
ブレない軸をもっている
これは安定感にもつながりますが、それ以上に、牡牛座はブレることのない自分軸を心の奥にもっているようです。
五感をフルに使って自分の存在をかみしめる牡牛座ならではのことで、この自分軸が牡牛座の心をさらに強いものにしているといえるでしょう。
若いころには、人は自分探しの(心の)旅に出たりしますが、牡牛座の場合は最初から「本当に求めているものは自分の中にある」と生まれつき知っているのかもしれません。
「幸せの青い鳥は、遠い世界ではなく、努力と忍耐の先にいるんだよ」と。
自分軸がゆがんだものでないかぎり、牡牛座は人生の早い段階から、自分らしくのびのび生きていくことができるでしょう。
目標にむかって努力をおしまない牡牛座は、年齢を積み重ねるほどに、どんどんと心にも磨き上げていくことでしょう。
牡牛座の心の弱さ
強さが弱さ
牡牛座は、基本的に精神的に安定している人が多いので、心の弱さというのは、それほど目立つほうではありません。
あえて言うなら、その強さが裏目にでてしまうことがあるということくらいでしょうか。
つまり、自分というものをしっかり持っている分、逆に、態度や考え方を変えることがなかなかできないことがあるようです。
別の視点で物事をながめるのがあまり得意ではないので、自分とは全く違うタイプの人や意見に出会うと、それをなかなか受け入れられず、うまく消化することができないことがあります。
そうすると感性そのものが鈍っていき、しまいには体調を崩してしまうこともあります。
牡牛座の場合は、心の弱さ=体の不調につながりやすいといえます。
いくら心が強くても、細胞レベルまで強いとはかぎりません。
身体の状態には、普段から気にとめておいたほうがよいでしょう。
鈍感力の使い方
今の時代、「鈍感である」ということは、心の弱さというよりむしろ強みになりえるものです。
人や情報などに敏感に反応しすぎるのは、ストレス社会においてマイナスに作用することが多いからです。
ただ、あまりにも鈍すぎるような場合は困りもの。
鈍感であるということは、言い方を変えるならば、他者の気持ちに対する心の感度が弱いともいえます。
人の心というのは水のように形をもたず変化しつづけるものですが、対して、牡牛座の心は岩のように堅固なもの。
たしかに強いことは強いのですが、水は岩の表面を流れ落ちるだけで、岩に浸んでいくことはほとんどないでしょう。
そのため、実はやさしい人が多い牡牛座なのですが、気配りに欠ける人だとおもわれてしまうことがあるのです。
また、岩はなにかの強い力が加わるとヒビが入ってしまう可能性もなくはありません。
他者の心の動きにいまより敏感になることで、その弱点を強みに変えることはできるでしょう。