射手座が生まれ持つ価値観と人生の目的を知ることが自分を知る最初の一歩。そこから射手座がしてはいけないこともぜひ知っておきましょう。射手座が生きやすくなるヒントを満載しています。
目次
射手座の価値観
射手座が大切にしていることは、自由、探求、真理です。
自由
射手座が求める自由というのは規則やルールに縛られないということだけでなく精神の自由という意味もあります。
規則やルール・人種・民族的な価値観を乗り越え、さらには物質的な枠組みさえもない思考の自由を得ようとするかもしれません。
物理的に束縛されないということは重要ですが、それ以上に精神の自由を奪われてしまうような状況では射手座は強く反発します。
もし誰かが価値観を押し付けようとしてきたら、射手座はその場から離れて広い世界へと飛び出していこうとするでしょう。
探求
ここでは「探求」という言葉を用いていますが「冒険」と置き換えてもよいかもしれません。
あえて冒険にしなかったのは、射手座にとっての冒険というのは、娯楽のための「アドベンチャー」という意味だけではないからです。
射手座はリスクを負い楽しんでいるように見えても、スリルを味わうことが目的ではなくその先にあるものを探しているといえます。
それは未知の存在かもしれませんし、新しい感覚や思想かもしれません。
すべての出会いが射手座に影響を及ぼし結果的には「成長した新しい自分」と出会うことになるでしょう。
真理
普段はあまり使うことのない「真理」という言葉ですが、これは普遍的な法則や事実を意味しています。
これは、いつの時代でもだれにとっても否定されることのない価値のことです。
射手座はこの真理を求めて生きていくのですが、一言でいえば「純粋な価値」を求めているといえるでしょう。
偽モノや偽善などではなく、宇宙的な法則や人間の奥底にあるもっともピュアなものを探し続けているのです。
最も内側にあるものを、外側に飛び出すことで探そうとするのが射手座のやり方なのです。
全く別の方向に動いているようですが、真理の本質というのは、遠くにあるように見えて実はすべてがつながっているものなのかもしれません。
射手座の人生の目的/方向性
広い世界を学ぶ
西洋占星術では牡羊座から魚座に至るまでの流れを人間の魂の成長として捉えます。
無の状態で誕生し(牡羊座)、自分の肉体を知覚(牡牛座)、外界を知覚(双子座)、他者の存在を感じ(蟹座)、個性を認識(獅子座)してから蠍座に至るまでは、自分と他者(もしくは自分自身)という関係性の中で模索してきました。
そして射手座では、そういった個人レベルの枠組みから外界へ飛び出していくことで、この広い世界を学ぼうとします。
世界を飛び回るにはどうしても「自由」が必要になるため、精神的にも物理的にも完全に解き放たれようとする段階です。
射手座は狭い地域に収まるのではなく、国や民族までも超える広い視野でこの世界を学びとろうとしていきます。
人生を旅する
慣れ親しんだ場所を離れて、さまざまなことを学び取ろうとする射手座は好奇心旺盛です。
新しい場所で新しいものに出会うことを期待するわけですから、それがどんなものであるかは直前までわかりません。
しかし世界を広く学ぶためにはそこで怯んでいては先に進むことができないため勇気とチャレンジ精神が必要になってくるのです。
射手座の人生の目的というのは、勇気をもって未知のものを学びとり、それを克服していくことだといえるでしょう。
射手座にとって人生の目標というのはあってないようなもの。
チャレンジをしてそれを学び取っていくこと自体が目標なので、永遠に終わることはありません。
たとえ物理的には失敗したとしてもそこから学ぶことができたならひとつの成功といえるでしょう。
まるで永遠の旅人のように人生を歩んでいくのが射手座の生き方なのです。
智慧を得る
射手座が世界を学ぶ方法は実際に旅に出るだけではありません。
行動ではなく真理を探求したり知識を得ることでこの世を理解していこうとすることもそのひとつです。
多くは実務的なレベルを通り越すようなもので、深い思想や高等な学問、「生きる」ことの意味を追求するために哲学的なものになることもありえます。
射手座は心を解き放ち、純粋な目で学んでいこうとするでしょう。
少し難しいことのようにも思えますが、射手座が求めるものというのは、もっともピュアであるがゆえに見つけにくいものなのでしょう。
見つけるのではなく、旅の途中。ある瞬間に言葉を介さずに理解できる類のものなのかもしれません。
射手座がしてはいけないこと
自分の世界に引きこもる
射手座の場合、心配すべきは引きこもりではなく家に戻ってこないことのほうかもしれません。
しかし中には、あまりにもピュアな感覚を持っているため社会に適応するのが難しく、自分の思想の中に引きこもってしまう人もいるようです。
心に傷を持っていたり自分らしさを感じられずにいると心を自由に羽ばたかせることができなくなり心の中に逃げ込んでしまう事があるのです。
もし「物理的にも精神的にも自由でいられないのならいっそ何も感じない方がいい…」と考えて、本当の自分らしさを取り戻すことをあきらめてしまったなら、その悲しい気持ちは自分自身に向かい傷つけることになるでしょう。
一時的であれば問題ありませんが、あまりにも長い間続いてしまったなら、生きる喜びも自分らしさも忘れてしまうかもしれません。
ルールを無視しすぎる
「自由人」という言葉がピッタリな射手座は冒険心にあふれ、危険も恐れずに立ち向かっていくような勇気をもっています。
射手座の感覚はいつだってボーダーレス。
法律や規則というのは人が決めたものですから、それに挑戦して乗り越えてみたくなるのです。
射手座は禁じられるほどに挑戦してみたくなる傾向がありますから、特にセルフコントロールが必要になるでしょう。
ほとんどの射手座はルールを守り生活していますが、強いストレスがかかると社会的な枠組みから外れたくなることがあるかもしれません。
どんなに現実から離れようとしても、人間社会で生きていく以上は、どこにいても何らかのルールがあるものです。
物質世界を否定する
哲学的なことをどこまでも突き詰めていくと、そこに残るのは物質ではなく純粋な精神性、芸術や音楽や数学的なものなのかもしれません。
射手座はこれらのことに興味を持ちやすく、さらに宇宙や歴史などロマンを感じるものにも意識が向きやすいといえます。
いずれにしても物質社会を否定しやすい傾向があり、モノやそれを所有することに捉われることを嫌います。
豊かであることは良いことだと感じていても、どうしても物質欲だらけの俗物を好きになることができません。
そのため場合によっては、皮相的になることがあるので注意が必要かもしれません。
生きていくために物質世界と精神世界のバランスをとるのも、きっと学びのひとつなのでしょう。