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LINEのトーク履歴を引き継ぎ、元通りに復元する方法【最新版】
本記事では、LINE(ライン)のトーク履歴を引き継ぐ際の注意点をチェックしたうえで、スマホの機種変更時にLINEのトーク履歴を引き継ぎ、復元する手順をわかりやすく解説します。機種変更前に少し準備するだけで、新しい端末でも以前と同じ環境でLINEを使えるようになります。
これまで面倒でトーク履歴の引き継ぎをあきらめていた人も、そもそもトーク履歴のバックアップについて知らなかった人も、ぜひ本記事を参考にしてLINEトーク履歴のバックアップ・引き継ぎ(復元)を安全・確実に実行してください。
トーク履歴の引き継ぎで押さえておきたいポイント
LINEの引き継ぎ作業に入る前に、トーク履歴引き継ぎの要点に目を通しておきましょう。
もはやLINEトーク履歴の引き継ぎにパソコンは必要ない
今やトーク履歴の引き継ぎにパソコンは不要。LINEアプリ上でかんたんにトーク履歴をバックアップ・復元できます。現在でも一応パソコン(iTunes等)を使っての引き継ぎは可能ですが、公式では推奨されていないため、あまりおすすめできません。
それでは現在、何を使って引き継ぎをするのかというと、いわゆる「オンラインストレージ」「クラウドストレージ」と呼ばれるデータ保存サービスです。
具体的には、iPhone版LINEはAppleの「iCloud」、Android版LINEはGoogleの「Googleドライブ」を利用したトーク履歴データのバックアップ機能が実装されています。
iCloudは、Appleが提供している5GBまで無料で使えるクラウドサービスです。iPhoneでiCloudに「Apple ID」でサインインすると、そのiPhoneの各種データが自動的にiCloudのサーバに保存される仕組みになっています。
Googleドライブは、Googleが提供しているクラウドサービス。「Googleアカウント(Gmailアドレス)」を持っていれば、15GBまで無料で使えます。Androidユーザーは原則としてGoogleアカウントを持っているので、特に登録の手続きをすることなくGoogleドライブが使えるはずです。
トーク履歴は異なるOS間の機種変更だと引き継げない
Androidスマホ⇄iPhoneといったように、異なるOS間での機種変更では引き継げないデータがあります。トーク履歴もその一つです。
- トーク履歴
- 購入済みのLINEコイン残高
- LINE Outのチャージ済みコールクレジット
- LINE連動アプリ・サービスの情報(LINEゲーム・LINEマンガ・占いのアイテムなど)
そもそもLINEのトーク履歴は、iOS版LINEではAppleの「iCloud」、Android版LINEではGoogleの「Googleドライブ」を利用してバックアップ・復元をおこないます。
それぞれのOSで利用しているデータ保存サービスが異なるため、「Googleドライブ」に保存したトーク履歴のデータを「iCloud」を使って復元することはできないのです(逆もしかり)。
この点、苦肉の策ですが、絶対に残しておきたいトークはテキストファイルやトークスクショといった形で残しておくことは可能です。
スマホの故障・紛失に備えてバックアップは日頃からとっておく
機種変更の直前だけでなく、日頃から気づいたときにバックアップをとっておくことをおすすめします。
バックアップがあれば、突然の故障や紛失で機種変更を余儀なくされた場合でも、すべてのトーク履歴が消えてしまう事態は避けられるでしょう。
しかし、手作業によるバックアップはどうしても忘れがちになってしまうもの。そんな人のため、iOS版およびAndroid版LINEには、自動で定期的にトーク履歴を保存できる便利な機能が備わっています。ぜひ活用しましょう(設定方法は後述)。
LINEトーク履歴のバックアップ方法
それでは、実際のトーク履歴のバックアップ方法の解説に移ります。
まずは、基本となる同一OS間での機種変更を想定したバックアップ手順を確認。異なるOS間(iPhone⇄Android)での機種変更では、バックアップの代替案としてテキストベースでの保存方法を紹介します。
ステップ1:トーク内の画像・動画をKeepやアルバムに保存する
左:保存したい画像・動画を長押しして、表示されたメニューの中から を選択右:Keepに保存する画像にチェックを入れて保存ボタンをタップ
トークルーム内で共有されているだけの写真や動画は引き継ぎの際に消えてしまうおそれがあります。
切な写真・動画は、あらかじめLINEのストレージ機能「Keep(キープ)」に保存しておきましょう。
Keepに保存したファイルは、「ホーム」タブで自分のアカウント名の横にある
ボタンから閲覧・ダウンロードできます。ただし、動画は5分以内のものしか保存できなかったり、50MBを超えるファイルは保存期間が30日間に制限されたりと、容量の大きいファイルの取り扱いには注意が必要です。
ステップ2:iCloud/Googleドライブを使ってトーク履歴をバックアップ
それでは、実際のトーク履歴のバックアップ方法の解説に移ります。
iOS版LINEとAndroid版LINEで手順やバックアップに利用するクラウドサービス(iCloud・Googleドライブ)が異なります。それぞれの環境に合わせて確認してください。
iOS版LINE:iCloudを使ってバックアップ
LINEアプリの「ホーム」タブから設定ボタン→
→ と進みます。端末の設定でiCloud Driveがオンになっている場合は、
ボタンが表示されます。ここをタップすれば即座にバックアップが始まり、「前回のバックアップ」の項目に当日の日付と容量が表示されていれば完了です。
左:「設定」アプリで最上部にあるユーザー名の部分をタップ中: をタップ右:メニューを下にスクロールし、iCloud Driveをオンにする
iCloud Driveがオフになっていると、「iCloudに接続されていません」と表示されます。この場合は、iPhoneの設定アプリで「iCloud」を有効にした上で、改めてLINEアプリのバックアップを試してください。
Android版LINE:Googleドライブを使ってバックアップ
Android版LINEを起動して「ホーム」タブから設定ボタンをタップし、
→ と進んでください。次に、バックアップ先であるGoogleドライブ(Googleアカウント)を設定するため、
をタップします。現在のスマホに登録してあるGoogleアカウントが表示されるので、新スマホでも引き続き利用するGoogleアカウントを選択し、OKをタップします。
Googleアカウントが設定されたら、あとはGoogleドライブにバックアップするをタップするだけでOK。
即座にバックアップが始まり、「前回のバックアップ」の項目に当日の日付と容量が表示されます。
ステップ3:(新端末で)自動バックアップを設定する
左:設定メニューから をタップ右: をタップ
バックアップついでに、「自動バックアップ」設定も済ませておきましょう。
最初にバックアップスケジュールを設定しておくだけで、以後は自動的にトーク履歴を保存してくれます(iOS版LINEのバージョン10.3.0以上、Android版LINEのバージョン10.10.0以上で利用可能)。
なお、機種変更を伴う場合は、新端末で自動バックアップ設定してください。
iOS版LINEは
、Android版LINEは というボタンが表示されます。ここをタップし、 の項目をオンにしてください。続いて
をタップし、トーク履歴の自動バックアップが実行される頻度を選択しましょう。これでトーク履歴の自動バックアップの設定は完了です。なお、自動バックアップは、電源がオンの状態で、かつWi-Fiに接続されていないと実行されません(Android版LINEではモバイルデータ通信によるバックアップも選択可能)。夜間など自宅のWi-Fiにつないでいるときに自動バックアップできる、といったイメージで利用するとよさそうです。
補足:異なるOS間の機種変更時はトークスクショを保存するのがおすすめ
左:スクショしたいトーク部分の開始位置になるメッセージを長押しし、 を選択右:終了位置にあたるメッセージをタップ
異なるOS間での機種変更では、バックアップしたトーク履歴を機種変更後に復元できません。
しかし、大切なトークルームや思い出深いメッセージは何とかして残しておきたいもの。そこで次善の策として、スクショ画像としてトークを保存する方法を提案します。
上のように、長いトークスクショも可能です。スクショしたトーク画像は、ダウンロードボタンをタップすると端末に保存できるほか、共有ボタンから「Keep」に保存しておくことも可能です。
機種変更時にLINEのトーク履歴を引き継ぎ・復元する方法
機種変更でトーク履歴を引き継ぐには、LINEアカウント自体を確実に新端末に移行しなければなりません。
最も標準的なLINE引き継ぎ方法の大まかな流れ
ここからは、機種変更時にLINEアカウントおよびトーク履歴を新端末に引き継ぐ手順を解説します。なお本記事で紹介するのは、機種変更後に同じ電話番号を引き続き使う場合の引き継ぎ方法です。
機種変更によって電話番号が変わるケースや、Facebookアカウントを連携して使っているケースでは、必要な準備や復元手順が異なります。下記記事を参考に、自身の引き継ぎパターンを確認してください。
機種変更「前」に旧端末でおこなう事前準備
LINEの引き継ぎでは、機種変更前に旧スマホ側でおこなう事前の準備や確認がかなり重要です。一つひとつ確実に実行・チェックしていきましょう。
1LINEアプリを最新バージョンにアップデートする
機種変更の前に、旧スマホのLINEアプリのバージョンを必ずアップデートしておきましょう。LINEアプリのバージョンが旧スマホと新スマホとで異なると、アカウントやトーク履歴の引き継ぎが上手くいかない可能性があります。
LINEアプリのバージョンアップは、iPhoneはApp Storeアプリで、AndroidスマホはGoogle Playアプリでおこないます。具体的な手順は以下の記事をチェックしてください。
2LINEに登録している電話番号・パスワード・メールアドレスを確認する
左:「ホーム」タブの設定ボタン→ の順にタップ右:電話番号・メールアドレス・パスワードを確認する
2019年2月のアップデートで引き継ぎ方法が大きくシンプル化され、原則として電話番号認証とパスワード入力だけでLINEアカウントを引き継げるようになりました。
その反面、パスワード未登録のまま引き継ぎをおこなうと、手間がかかるだけでなく、引き継ぎができなくなる可能性があります。
電話番号・パスワード・メールアドレス(念のため)を登録しているかどうか、機種変更前にしっかり確認しておきましょう。パスワードの記憶があいまいであれば、再登録して正確なパスワードを把握しておくと安心です。
3最新のトーク履歴をバックアップする
「ホーム」タブから設定ボタン→
→ (Android版は )の順にタップ引き継ぎ前には、必ず最新のトーク履歴をバックアップしてください。バックアップ手順の詳細は前述のとおりなので、ここでは詳細は割愛します。
4必要に応じて「アカウント引き継ぎ設定」をオンにする
機種変更で電話番号が変わらない人はこの手順は飛ばしてください
左:「ホーム」タブで設定ボタン→ と進む右:「アカウントを引き継ぐ」の項目をオンにする
機種変更によって電話番号が変わる場合、またFacebook連携による引き継ぎをする場合は、不正ログイン防止のため「アカウント引き継ぎ設定」を有効にしておかなければなりません。
ただ、オンにした状態ではアカウント乗っ取りの危険性を高めるため、必ず引き継ぎの当日におこなってください。
機種変更「後」に新端末でおこなう操作手順
新しいiPhoneやAndroidスマホを操作してLINEアカウントを引き継ぎ、トーク履歴を復元させましょう。
1旧端末と同じApple ID/Googleアカウントで新端末にログインしておく
トーク履歴のバックアップだけでなく、復元にもiCloud/Googleドライブを利用します。
LINEアプリの引き継ぎを開始する前に、バックアップ時と同じApple IDまたはGoogleアカウントで新端末にログインしておきましょう。
2LINEアプリをインストールして起動する
新しいスマホにLINEアプリをインストールし、起動します。
「LINEへようこそ」の画面が表示されるので、
をタップします。3ログイン方法を選択
左:iOS版LINE右:Android版LINE
iOS版では3つ、Android版では2つのログイン方法が表示されます。基本的には、
を選択すればOKです。事前にFacebookやApple IDとLINEアカウントを連携していた場合は、以下の項目を参考にしながらそれぞれログインを進めてください。
4電話番号認証を済ませる
電話番号認証は、(1)端末の電話番号入力、(2)SMSや音声通話で6桁の認証番号を受け取り、(3)その番号をLINEアプリに入力する、という手順を踏みます。
なお、SMS・通話機能を利用できないデータ通信専用の格安SIM/スマホに機種変更する場合は、以下の項目を参考にして引き継ぎを進めてください。
5パスワードを入力してログインする
電話番号認証が正しくおこなわれると、「おかえりなさい○○!」と、登録した電話番号に紐付いたアカウント名が表示されます。
自分の情報で間違いなければ、
を選んで進みます。次の画面でパスワードの入力が求められるので、登録してあるパスワードを入力し
ボタンをタップ。これで、新しい端末で自分のLINEアカウントにログインができます。もしパスワードを忘れなどが原因でログインできない場合は、以下の項目を参考に対処してください。
6トーク履歴を復元する
ここからは、バックアップしたトーク履歴の復元作業に入ります。
「トーク履歴はバックアップ済みですか?」と表示されるので、
をタップしてください。ちなみに、Android版LINEはトーク履歴をいつでも復元できる仕様です。新端末での引き継ぎ作業を完了させた後に、設定からトーク履歴を復元させてもよいでしょう。
「トーク履歴を復元しますか?」という確認ポップアップが表示されます。トーク履歴のバックアップが確実に取れているなら
を押しましょう。メッセージにあるように、
を押した時点でLINEアカウントは新しい端末に引き継ぎ済み(ログイン完了)という扱いになり、以前使っていた端末のLINEアプリが初期化されます。万が一、トーク履歴のバックアップを取り忘れていた場合は、
を押す前に必ず旧端末でLINEアプリを起動してバックアップをとってください。左:iOS版LINE右:Android版LINE
再度「トーク履歴を復元」の画面が表示されます。Android版LINEの場合は
をタップし、バックアップをとったGoogleアカウントを選択してください。バックアップが正常におこなわれていれば、
の項目に当日の日付と時間が記載されているはずです。確認できたら、 をタップしましょう。これで、新端末へのトーク履歴の引き継ぎは完了です。7友だち追加設定をおこなう
続いて、「友だち追加設定」のオン・オフを設定します。とりあえず、デフォルトの「オフ」のままにしておくのが無難です(後からオンにする設定も可能です)。
というのも、「友だち追加設定」や「友だちへの追加を許可」の項目をオンにすると、スマホのアドレス帳に登録してある電話番号とLINEが紐付きます。結果として、会社の上司や元カレ元カノなど繋がりたくない人が友だち追加されてしまう可能性があるからです。
8必要に応じて年齢確認をする
年齢確認は、LINE IDによる友だち検索・追加やLINEミーティング(URLによるビデオ通話)をおこなう際に必要なものです。
普段からLINE IDやLINEミーティングを活用している人は、指示に従って年齢確認をおこなってください。引き継ぎ完了後にも設定できるので、先を急ぎたければ後回しにしても大丈夫です。
なお、年齢確認ができるのは、NTTドコモ・au・ソフトバンクとワイモバイル、LINEモバイルのみです。基本的に格安SIMユーザーは年齢確認をできません。
9スタンプ・絵文字・着せ替えを再ダウンロードする
ここまでの手順でトーク履歴や友だちリストは復元されますが、スタンプや絵文字、着せかえに限っては別途ダウンロードする必要があります。
「ホーム」タブの設定ボタン→
→ の順に進むと、所有しているすべてのスタンプと絵文字が表示されます。をタップすると、一括でス全タンプが再ダウンロードされます。個別に選択してダウンロードしたい場合はスタンプの横の ボタンをタップしてください。
着せかえもスタンプと同様に、「ホーム」タブの設定ボタン→
→ の順にタップして再ダウンロードできます。10通知音・着信音を再設定する
旧スマホでの通知設定は、新スマホに引き継がれません。「ホーム」タブの設定ボタンから
と進み、通知のさまざまな設定を変更しましょう。特定のトークの通知オン・オフ切り替えや通知音の変更など、細かい設定方法は以下を参照ください。
検証したLINEのバージョン:iOS版10.16.0、Android版10.16.3