蟹座の心の強さ
愛することを恐れない
人間関係のストレスが増え悩みが多くなるにつれて、人はどんどん臆病になっていってしまうものです。
年を重ねるごとに心の傷も増えていき、人と親しくなったり愛することを止めてしまう人も少しずつ増えていきます。
しかしそれでも多くの蟹座は、人が心と心でつながることの素晴らしさを信じていこうとするでしょう。
だれかを愛したり慈しむことなしに人生を行きていくなんて想像もできないのではないでしょうか。
蟹座はなにかの御縁で与えられた環境を大切に受け止めて、そこでの生活をより良きものにしようとする人達です。
なんど打ちのめされたとしても、愛することを恐れずに生きていこうとする力を秘めています。
自分を信じる力
蟹座の思考というのは客観性よりも主観性が優先されやすいと前に述べました。
ということは、観察される事実ではなく本人の思い込みが優先される、と言い換えることができるかもしれません。
思い込みというのは非常に微妙なニュアンスを含んでいるものですから、一般的にはあまり良い印象はないのかもしれません。
しかし逆にいえば、思い込みがあることで自分を信じ続けることができるともいえるのです。
たとえば、まったく同じ才能をもった二人が、同じ夢を追いかけていたとします。
何度も挫折してくじけそうになったときに支えになるものといえば「自分にはできる」「私には才能がある」という思い込みでしょう。
そもそも「信念」というのは主観的な思い込みを昇華させたものですし、「自信」もそれに近いものかもしれません。
蟹座らしいステキな思い込みをうまく使って、自分を信じる力をずっと保ちたいものです。
全力で守る
おだやかで、激しい攻撃性などめったに見せない蟹座ですが、大切な人が危険にさらされそうになると身を投げ出してでも守ろうとすることがあります。
まさに子供を守ろうとする母親のような迫力で、外見からは想像もできないような力を発揮することすらあるでしょう。
蟹はふだんは臆病な生き物ですが、最後の最後には固い殻を盾にして戦いぬきます。
そんな蟹座のチカラは、危機的状況において瞬発的に発揮されることもありますが、たいていは長い時間の中で静かに発揮されることが多いもの。
愛する人を大切に思いつづけながら、その時々で相手を優しく包み込むような種類のものです。
その方法はあまりにおだやかなので守られているほうはそのことに気づかないかもしれません。
それでも真摯に愛し続ける蟹座は、心の奥に澄んだ愛を持っているといえるでしょう。
蟹座の心の弱さ
守りに入る
全体的にこわがりで用心深い蟹座は、新しいものに挑戦することがあまり好きではありません。
蟹座には著名な冒険家などもいますし、外の世界に対して冒険心がないということではないのですが、考え方はけっこう保守的なほうです。
未知の世界を追求したり「無」から何かを生み出すことは良くても、既にあるものを壊して新しいものを作り出していくということには抵抗があるでしょう。
人生をやりなおしたり方向転換するときなどには、古いものを一度壊さなくてはいけないことが多々ありますが、そんなときの蟹座は守りに入って身動きが取れなくなってしまうことがあるようです。
これは本能的な感覚なので変えるのはなかなか難しいものですが、自分の傾向を理解しておくことで変化が生まれてくるかもしれません。
嫌われることを恐れる
蟹座は非常に女性的な星座なので、じつは弱い部分が少なくなくありません。
その弱さも見方を変えると長所になるわけですから一概に悪いこととはいえないものの、弱さゆえになにかを特別に恐れてしまうとしたならそれは問題になるでしょう。
蟹座が最も恐れていることのひとつは、人に嫌われてしまうということです。
さらにいうなら、昔でいうところの「村八分」というようなのけ者にされてしまうことを恐れています。
ある集団の中で受け入れてもらえずに孤立してしまうということは蟹座にとっては何よりも耐え難いことのはず。
孤独になっても自分の個性を貫いて生きていく、というのはなかなか考えにくいことでしょう。
嫌われるのを恐れるのはあるいみ自然な感情かもしれませんが、度が過ぎるとそれが原因で人間関係を悪化させていることもあるものです。
感情を手放せない
考えなくてもよいことを意識的に考えないようにすることで、運命の流れを変えやすくなるものですが、蟹座は自分の感情を手放すのが得意なほうではありません。
変化を好むほうではないので、それはそれでよいのかもしれませんが、いつまでもネガティブな感情を持つ続けていたなら不運を呼び込んでしまいかねません。
それが分かっていても、気持ちの整理をつけて、不要な感情をばっさりと捨ててしまうのは蟹座にはかなりむずかしいことでしょう。
別れたほうが良い人をいつまでも引きずったり、いじわるされたことをずっと根に持っていたり、小さな失敗を気にしていたりするかもしれません。
思いを断ち切るというのは勇気がいることですが、思い切って手放してみると、軽やかで明るい気持ちになれたりするものです。