なぜ数字の【7】はこんなにポジティブ認知されている? 人気の数字【7】の謎に迫る 後編

前回は、なぜ【7】がラッキーナンバーとされているのか、キリスト教や仏教などの宗教的背景を踏まえて紹介していきました。今回は、現代を生きる我々にとってもっと身近にある【7】について紹介していきます。




数字の【7】は他にも使われている

【7】は、キリスト教や仏教と関係がないような部分にも浸透しています。宗教の域を超えて、広く一般に知れ渡るほど、【7】が持つ力は計り知れないのです。

7大陸と7つの海

地球上に存在する大陸と海洋は、それぞれ7つに分類することができます。

7大陸は、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア、南極で構成されています。

7つの海は、北太平洋、南太平洋、北大西洋、南大西洋、インド洋、北極海、南極海で構成されています。

世界の七不思議

世界の七不思議とは、当時の建築技術では建築が難しかったにもかかわらず、なぜか完成している7つの建造物を指します。時代と共にラインナップは変わっています。

例えば現代における世界の七不思議は、万里の長城、コロッセオ、コルコバードのキリスト像、チチェン・イッツァ、タージ・マハル、ペトラ、マチュ・ピチュで構成されています。




1オクターブは7つの音?

オクターブとは音楽用語で、ドの音から次のドの音までを指します。つまり、1オクターブは「ドレミファソラシ」です。

正確な定義においては音階には半音も含むため、12個の音階があります。しかし、ピアノの鍵盤で1オクターブを見たときに、白鍵が7つ(ドレミファソラシ)であるため、確実に7である部分は存在するのです。

虹は七色?

日本において虹は、赤、オレンジ、黄色、緑、青、藍色、紫の7色であると定義されています。実際には虹に明確な色数は無く、赤から紫までの無限個の色がシームレスに連なっているものです。それを誰かが7個の区分に分割したのです。

童話や童謡の世界にも数字の【7】が!

【7】という数字は、古くから伝わる童話や童謡にも使われています。世界中で古くから使われている例として、【7】が使われている童話や童謡を紹介していきます。

この子の七つのお祝いに

「この子の七つのお祝いに」は、日本の童謡「通りゃんせ」の歌詞にあるフレーズです。通りゃんせは七五三に関連する歌で、「七つののお祝い」とは、七五三のお祝いを指しています。

昔、子供は7歳までは神様の子とされていました。当時は子供が無事に成長することも難しかったため、子供が7歳までに息絶えても、神様の子であるから神様のもとへ帰っていくだけである、という考え方があったようです。




白雪姫

『白雪姫』はグリム童話のひとつで、白雪姫という美しい王女にまつわる童話です。この作品は、7歳の時に白雪姫が悪役に目を付けられることや、白雪姫が寝食を共にする7人の小人が登場するなど、【7】が登場する機会が多い作品です。

狼と七匹の子山羊

『狼と七匹の子山羊』は、子山羊が住む小屋に狡猾な狼が襲撃に来るグリム童話です。タイトルの通り、小屋には七匹の子山羊(とお母さん山羊)が住んでいます。

映画やアニメでも人気! 数字の【7】がタイトルに付く作品

ここまで紹介したものは古くから伝えられたものや過去に定義されたものが多いですが、現代においても【7】は広く使われています。我々にとってより身近な、映画やアニメ作品のタイトルに【7】が付くものを紹介していきます。

セブン

『セブン』は、1995年に公開された、ブラッド・ピット主演のアメリカ映画で、猟奇殺人の真相を追う刑事たちの物語です。タイトルに【7】が含まれていますが、これは劇中で扱う連続猟奇殺人事件が、キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにしているためです。

ジェームズ・ボンド 007シリーズ

007シリーズとは、スパイであるジェームズ・ボンドの活躍を描いたシリーズ作品です。「007」は「ダブルオーセブン」と読み、ボンドのコードネームを指します。

「00」はトップシークレットのスパイに与えられるコードネーム群で001〜009まで存在します。中でも007は優れたエリートにのみ与えられる番号なのです。

七人の侍(黒澤明)

『七人の侍』は、1954年に公開された、日本産の時代劇映画です。戦国時代を舞台に、百姓の傭兵である7人の侍が、野武士の襲撃から村を守るという内容です。




『荒野の七人』やデンゼル・ワシントン主演『マグニフィセント・セブン』の元になった作品です。

この子の七つのお祝いに(岩下志摩TVドラマ)

『この子の七つのお祝いに』は、1982年に公開された日本のテレビドラマ作品です。麻矢と呼ばれて育った主人公のゆき子が、7歳の時に自殺した母から、父親に復讐するよう吹き込まれていた、という前日譚から始まるミステリー作品です。

七つの大罪

『七つの大罪』は、2012年から連載された少年漫画です。伝説の騎士団「七つの大罪」の団員であるメリオダスが、名誉回復のために他の団員を探すという内容です。

団員にはそれぞれ七つの大罪のうち1つが割り当てられています。七つの大罪の内訳は、前編を参照してください。例えば、主人公のメリオダスは憤怒の罪を持っています

ラッキーセブン

『ラッキーセブン』は、2012年から放送された、松本潤主演の日本のテレビドラマです。「北品川ラッキー探偵社」に所属する個性豊かな7人の探偵が、持ち前のチームワークを駆使して事件を解決するという内容です。

アイドリッシュセブン

『アイドリッシュセブン』は、男性アイドルを育成するスマホゲームです。プレイヤーは、7人組の男性アイドルグループ「IDOLiSH7」のマネージャーを担当することになることから始まる、ノベルゲームとリズムゲームが楽しめるゲームです。

まとめ

前回、今回は2回にわたって、【7】とラッキーの関係性や、過去や現在においてどれほど【7】が広く使用されているか紹介していきました。皆さんも身近に【7】を見つけたら、幸運に恵まれるかもしれませんね!




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